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脱保湿は避けるべき

脱洗浄・脱保湿という考え方

当院で初めて受診される患者様には、肌の乾燥に悩みながらも、「脱保湿をしています」という方が一定数いらっしゃいます。

脱保湿とは、「肌本来の保湿機能を高めるために、なるべく保湿剤を使わない方がいい」という考え方に基づいた方法論です。「脱保湿」は多くの場合、「脱洗浄」とセットで行われます。脱洗浄は、「皮膚をなるべく洗わず、皮脂を残すことで乾燥を防げば、保湿剤も必要なくなる」という考えに基づいているようです。

結論から申し上げますと、当院では、脱洗浄と脱保湿について、「アトピー肌の患者様には、絶対にオススメしない方法」と定義しています。

一方で、乾燥やかゆみに悩む患者様が、悩んだ末に、脱洗浄や脱保湿という方法を選択してしまう状況についても、理解しているつもりです。こうした患者様は、次の3つの問題を抱えていると考えられます。

①洗浄剤が傷にしみて、痛くて洗えない。
②皮膚を洗浄することで、症状がひどくなる(かゆみが増す・乾燥する等)。
③保湿することで、かゆみが増す・皮膚が赤くなる。

皮膚に傷があると、お湯や洗浄剤が傷にしみることがあります。それが原因で、患部の洗浄はもちろん、水で流したり、シャワーを浴びることさえ苦痛になることがあります。そのため、数日間にわたってシャワーも入浴も、皮膚の洗浄もほとんど行わずに過ごしている方もいらっしゃいます。

保湿についても同様に、掻き壊した皮膚に保湿剤がしみて痛いので、保湿剤を塗らなくなってしまうことがあります。そしてさらに、乾燥とかゆみに悩まされてしまうのです。

このような悪循環に陥った方が、ネット検索などで「脱洗浄・脱保湿」という情報にいきつき、自己判断でこの方法を試してしまうようです。洗浄も保湿も、傷にしみて痛いし、不快感があるときに、「洗浄も保湿もしなくてい。むしろ、その方が、肌本来の機能を回復させることができる」という情報を見つけたら、試してみようと思うのも仕方ないかもしれません。

しかし、繰り返しになりますが、当院では、特にアトピー肌の患者様は、脱洗浄と脱保湿は避けるべきだと考えています。

世界的にみても、皮膚科の標準的な治療方針として、皮膚の洗浄と保湿は、スキンケアの基本中の基本であると考えられています。
脱洗浄・脱保湿を試した方々からのトラブルのご相談も増えているため、ここで簡単にご説明いたします。

アトピー肌の改善に、洗浄が欠かせない理由

アトピー肌の改善の第一歩は、皮膚をきれいに洗浄することから始まります。汚れを放置していると、ブドウ球菌をはじめとする細菌感染を合併するリスクがあるからです。特に、強いかゆみにより、皮膚を掻き壊し、浸出液が出ている状態では、そこから細菌感染しやすく、ほかの部位にも症状がうつってしまうことがあります。膿(うみ)や痂皮(とびひ)をともなった湿疹が急激に全身に広がると、アトピーが悪化したと考えてしまいますが、これは細菌感染が原因です。

細菌感染してしまった場合は、いくら保湿しても薬を塗っても効果は出ません。まず皮膚をきれいに洗浄したうえで、感染をおさえる治療が必要になります。きれいに洗浄しても症状が改善しない場合は、細菌感染をコントロールしていくために、抗生物質の外用と内服が必要になります。

つまり、細菌感染を起こさないためにも、皮膚をしっかり洗い、清潔に保つことが大事だということが、おわかりいただけるでしょうか。

特に、外用薬や保湿剤を使用している場合は、しっかりと洗浄剤を使って油分や汚れを洗い流さなければいけません。健康な肌であれば、お湯だけで皮脂膜の汚れを落とすことはできますが、外用薬や保湿剤(プロペトやヒルドイドなど)を使用している場合、それらに含まれる油分や汚れは、水やお湯だけは洗い流すことができないため、必ず洗浄剤を使用してください。
繰り返しになりますが、皮膚を洗浄して清潔に保つことは、アトピー性皮膚炎のスキンケアとしては、基本中の基本なのです。

洗浄剤の選び方は?石鹸(せっけん)でいいの?

皮膚を洗浄して清潔に保つことの重要性をご理解いただけると、次の疑問として、「では、何で皮膚を洗えばいいのですか?」というご質問をいただきます。

多くの皮膚科では、石鹸で洗うように指導しています。石鹸は皮膚の洗浄剤として、比較的安価で手に入りやすく、市販品の種類も多いのがメリットです。ただ、石鹸なら何でも良いわけではありません。なかには、人工香料や着色料など、皮膚への刺激成分を含んでいる製品もあります。健康な肌なら問題ないかもしれませんが、バリア機能が低下したアトピーの肌は刺激に対して過敏になっているので、人工香料や着色料を含んだ石鹸は避けてください。人工香料や着色料が刺激となり、かゆみが引き起こされることがあります。

また、石鹸や洗浄剤に含まれる界面活性剤は、皮膚の汚れや油分を洗い流し、洗浄効果を高める役割をしますが、活性剤の効果が強すぎる石鹸は、洗ったあとに乾燥がひどくなります。

ですから、洗浄剤を選ぶ際は、人工香料や着色料を含んでいない、刺激が少ない、洗った後に乾燥が強くならない、かゆくならない、などを目安に選ぶようにしてください。いろいろな種類の製品が市販されていますので、試してみて、自分にあったものを探していくと良いでしょう。

理想的な洗い方とは?

肌に刺激を与えないためには、「何で洗うか」も大切ですが、「どう洗うか」も大切なポイントとなります。

特にアトピー肌は乾燥し、落屑(らくせつ:皮膚の表層が角質片となってはげ落ちること)ができています。落屑がある部位はかゆくなるので、洗い落としたくなり、洗浄の際にゴシゴシこすったり、剥がしたりしてしまうこともあります。落屑がある皮膚は、ただでさえバリア機能が低下している状態ですので、こすって洗うと、さらに皮膚に傷ができてしまいます。皮膚をなるべく傷つけないためにも、手で洗うときは、爪を立てないように気をつけてください。できれば、柔らかいスポンジなどを使って、しっかりと泡立てた泡で、やさしく洗ってください。

ワセリンや亜鉛華軟膏など、油分が強い保湿剤を使っているときは、石鹸や洗浄剤だけでは落ちにくいことがあります。その際は、先にオリーブオイルなどを使って保湿剤を馴染ませてから、泡で洗うと落ちやすくなります。

洗い流した後に、肌に石鹸成分が残っていると、乾燥や肌荒れの原因になります。洗い残しがないように、しっかりとすすぐことも大切です。
ちなみに、皮膚の洗浄だけではなく、洋服の洗濯でも、同様の注意が必要です。洋服に洗濯洗剤が残っていると、着用した際にかゆみや湿疹の原因になることがあります。たとえば、自動洗濯機であれば、しっかりとすすぎができる設定にするなど、洗剤の洗い残しがないようにしましょう。

洗浄のあとは、しっかりと保湿を

「脱保湿」を行う方々は、その理由の一つとして「保湿依存症になってしまうのが怖いから」ということがあるようです。冒頭でも記載したとおり、「脱保湿」は、肌に外部から保湿成分を与えると、本来、皮膚に備わっている保湿機能が衰えてしまうという考え方をもとにしています。

当院では、保湿をしない方法論そのものを否定はしていません。しかし、アトピー性皮膚炎をはじめとした皮膚疾患をお持ちの患者様で、自身の保湿機能が十分ではない患者様に対しては、まずはきちんと保湿をしてくださいと指導しています。すでに皮膚が極度に乾燥した状態で、保湿剤をつけずに放置しても、悪化することはあっても、失われた機能の回復を期待することは難しいのです。

アトピー性皮膚炎に特有の乾燥したガサガサの肌は、皮膚で炎症が起きたことによりバリア機能が壊れている状態です。保湿力をコントロールしている自律神経の働きも低下しています。ガサガサの肌を放置するとかゆくなり、かゆみによって掻き壊してしまい、傷ができやすい環境になります。掻き壊すと余計にかゆくなりますし、皮膚へのダメージはより深刻になるという悪循環で、湿疹や乾燥肌が治るまで、さらに時間がかかってしまいます。
この「かゆみの悪循環」は、保湿することで改善することができます。まずは、この状態を脱するために、きれいに洗浄して清潔にした患部を、きちんと保湿するべきなのです。
ただし、身体の中からこみ上げるような強いかゆみがある場合は、保湿のみでは改善しません。当院では、筋骨格の緊張を整え、神経系統の働きを改善することで、かゆみの元を絶つ治療を行っています。詳しくはこちらをご覧ください。

洗浄と保湿が好きになるオリジナル製品

ここまでお読みいただければ、皮膚を清潔にすること、洗ったあとにしっかり保湿することの大切さは、理解していただけたのではないでしょうか。

当院でも、スキンケアの基本である洗浄と保湿について、患者様に丁寧にお伝えしてきました。しかし、やはり、洗浄剤を使うと、傷にしみて痛くなったり、洗浄後にかゆくなったりしてしまうこともあります。
さらに、洗浄後に保湿剤をつけたら、つけた矢先からかゆくなったり、赤くなったりすることもあります。あまりにも不快で、せっかく保湿したのに、すぐに洗い流してしまったという患者様もいらっしゃいます。
患者様からは、「洗浄と保湿が大切なのはわかっているけれど、一時的に乾燥やかゆみが悪化するので、続けられない」という切実なお悩みや相談を数多くいただいてきました。スキンケアの基本である洗浄と保湿が、それらを一番必要とするアトピー性皮膚炎の患者様にとって、大きなストレスとなってしまっているのです。

一方で、当院としましても、「傷にしみない洗浄剤、かゆくならない保湿剤はありませんか?」というご質問に対して、市販されている商品の中には、自信をもってオススメできるものがないことを、心苦しく感じておりました。
それならば、自分たちで作ろうと考え、アトピー肌で悩む患者様にご協力いただき、共同で作り上げた洗浄剤が『マイルドウォッシュ』(全身洗浄剤)になります。
今までの市販品では、安心して洗えなかったという患者様は、ぜひ当院の『マイルドウォッシュ』をお試しください。優しい使用感で、洗浄後はしっとりとすることを感じていただけると思います。

同時に、『オリジナル保湿クリーム』も開発いたしました。こちらは、従来の保湿剤では、塗った後の赤みやかゆみが気になっていた方、保湿することを苦痛に感じていた方にこそ、ぜひ使ってみていただきたいと思います。当院の保湿クリームはまさに、このようなお悩みをお持ちの方へ向けて、製作されています。(詳しくは「オリジナル保湿クリーム開発秘話」をご参照ください)

当院の『マイルドウォッシュ』と『オリジナル保湿クリーム』には、「皆様にスキンケアの基本である洗浄と保湿を好きになっていただき、乾燥やガサガサ肌と別れを告げるお手伝いがしたい」という思いが込められています。
もちろん、アトピー性皮膚炎に悩む方だけではなく、すべての方にお勧めできる製品です。今までの洗浄剤や保湿剤に満足できなかった方、より快適にスキンケアをしたい方は、ぜひお試しください。


住所:東京都中央区京橋1-6-11 カンケン京橋ビル2F
FAX:03-3563-0578
MAIL:info@hosono-clinic.com
診療科:皮膚科、内科、整形外科
院長:細野周作
<提携病院>
聖路加国際病院/東京医科歯科大学付属病院/虎ノ門病院/東京都済生会中央病院/井出デンタルクリニック/伊藤メディカルクリニック

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