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臨床研究・論文

臨床から生まれた疑問を、医学的に検証し、診療へ還元する。

1. アトピー治療の進歩と、これからの課題

近年、アトピー性皮膚炎の治療は、生物学的製剤やJAK阻害薬といった新しい薬剤の登場により、大きく進歩しました。以前は改善が難しかった重症の患者さんでも炎症やかゆみを抑えることが可能となり、治療の選択肢は以前と比べて格段に広がっています。

その一方で、日々の診療の中では、

  • 薬を減らすと、また症状が再発してしまう
  • 皮膚の炎症は落ち着いても、睡眠や生活の質が十分に改善しない
  • 皮膚だけでなく、身体全体に不調を抱えている

といった患者さんに出会うことも少なくありません。薬で炎症を抑えることは治療の大切な柱ですが、それだけでは説明のつかない変化や課題が、臨床の現場には確かに存在します。

そこで当院では、薬による炎症コントロールに加え、患者さんの状態を骨格・栄養・生活習慣など多面的な視点から評価し、より良い医療につなげるための臨床研究に取り組んできました。

2. 私たちが研究を行う理由

当院では、日々の診療の中で生まれる小さな疑問を大切にしています。

「なぜこの患者さんは、これほど改善したのか。」

「どのような治療が、本当に患者さんの役に立つのか。」

「その変化を、感覚だけでなく客観的に評価できないか。」

こうした臨床の現場での気づきや仮説を医学的な視点から一つひとつ検証し、より良い医療につなげていくこと。それが、私たちにとっての臨床研究です。

当院の医学研究は、論文を書くこと自体を目的としていません。臨床の現場で得られた知見をもとに科学的な根拠を積み重ね、その成果を日々の診療へ還元することで、患者さん一人ひとりに、より質の高い医療を提供する。それが研究に取り組む一番の理由です。

これまで当院では、アトピー性皮膚炎を中心とした臨床研究を重ね、国際医学誌に3本の論文を発表してきました。現在も、診療・研究・情報発信を通じて新たな知見を積み重ねながら、より良い医療の実現を目指しています。

これまでの研究の歩みをご紹介します。

3. 臨床から生まれた知見を、一歩ずつ医学的に検証

当院の研究は、日々の診療の中で生まれた一つの仮説を、症例報告から前向き臨床研究、そして観察研究へと、段階を踏みながら丁寧に検証してきました。

大切にしているのは、臨床から生まれた疑問を一歩ずつ着実に医学的に検証し、その成果を再び診療へ還元していくことです。

臨床から生まれた知見を一歩ずつ医学的に検証してきた研究の歩み

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4. 主な論文

① JAAD Case Reports(2020)(アメリカ皮膚科学会ケースレポート誌)

骨格アライメント治療によるアトピー性皮膚炎改善の可能性を初めて報告

掲載誌

JAAD Case Reports(2020)

研究の目的

骨格アライメントを整える治療が、皮膚症状だけでなく、かゆみ・睡眠・QOL(生活の質)にどのような影響を及ぼす可能性があるかを検討しました。

主な結果

3症例を詳細に解析した結果、皮膚症状に加え、かゆみ・睡眠・QOLの改善が確認されました。

骨格とアトピー性皮膚炎との関連について可能性を示した、世界で初めての報告です。

研究内容を見る

② Dermatology and Therapy(2022) Impact Factor 4.6

20例のアトピー性皮膚炎患者を対象に骨格アライメント治療の有効性を検証

掲載誌

Dermatology and Therapy(2022)

研究の目的

症例報告で得られた知見をもとに、より多くの患者さんを対象とした前向き臨床研究として、骨格アライメント治療の有効性を検証しました。

主な結果

皮膚症状だけでなく、かゆみ・睡眠・QOL・心理的ストレス・血液検査の値など、多くの項目で改善が認められました。

研究内容を見る

③ Cureus(2024)

261例から頚椎可動域との関連を解析

掲載誌

Cureus(2024)

研究の目的

頚椎(首の骨)の可動域と、アトピー性皮膚炎との関連を、261例という規模で解析しました。

主な結果

頚椎可動域が良好な患者さんほど、睡眠の状態・炎症の程度・アレルギー関連指標との間に関連が認められ、新たな知見が得られました。

研究内容を見る

5. 研究で得られた知見を、日々の診療へ

研究の成果は、論文として発表して終わるものではありません。当院ではこれらの知見を、現在のアトピー統合治療へと反映させています。

現在の診療では、

  • 肌レベル診断
  • 骨格・身体機能評価(骨格アライメントドック)
  • 栄養評価
  • スキンケア指導
  • 生活習慣サポート

などを組み合わせ、患者さん一人ひとりを多面的に評価しながら治療方針を組み立てています。

薬による炎症のコントロールに加え、身体全体の状態にも目を向けることで、より根本的な改善を目指しています。

臨床で生まれた疑問を研究で検証し、その成果を患者さんへ還元する。それが、私たち細野クリニックが大切にしている考え方です。

6. 関連ページ

アトピー統合治療

骨格・栄養・スキンケアを組み合わせた、体質改善のための治療

院長プロフィール

経歴・診療にかける想い

アレルバランス

アレルギーを5つのバランスから理解する新しい視点

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Dr.細野のアトピー駆け込み相談室〜薬だけに頼らないアトピー肌改善の方法〜


住所:東京都中央区京橋1-6-11 カンケン京橋ビル2F
FAX:03-3563-0578
MAIL:info@hosono-clinic.com
診療科:皮膚科、内科、整形外科
院長:細野周作
<提携病院>
聖路加国際病院/東京医科歯科大学付属病院/虎ノ門病院/東京都済生会中央病院/井出デンタルクリニック/伊藤メディカルクリニック