頚性神経筋症候群は、頭痛、めまい、頸肩こり、自律神経失調症状(慢性疲労感、動悸、微熱、体がだるい、やる気が出ない、不眠、うつ状態)など症状が多岐にわたるため、複数の医療機関へ通院される患者様が多くいらっしゃいます。
原因として、後頚部(首の後ろ)にある筋肉の過緊張が関係すると考えられていますが、筋弛緩作用のある薬物療法だけでは効果が限定的であり、筋骨格に直接働きかける理学療法が必要です。
理学療法には牽引・マッサージ・鍼灸治療などがありますが、頚筋の過緊張は骨格の異常(頸椎の位置ずれや可動性の低下)と密接に関係があるため、効果が一時的であったり、治療に抵抗性である症例も多数認めます。
当院では、まずレントゲン撮影(頚部4方向、腰部2方向)を行い、骨格(頸椎・腰椎)の位置異常と頸椎の可動性を把握します。そして、身体所見として、筋緊張の程度、関節の可動性、圧痛点などを診察したうえで治療を行っていきます。
治療は、共鳴振動という身体に優しい効果的な振動刺激を用いて行います。
統合医療的に全身の状態を把握し、筋緊張を改善し、身体全体バランスを整えていきます。
治療により筋緊張が改善し、関節の可動性が向上していくにつれて頭痛やめまいなどの多く症状が消失していきます。不快な症状からの回復の経過とともに、再度レントゲン撮影を行い、骨格の位置異常の改善度を確認します。そして、悪化しない身体の使い方の指導やメンテナンス治療を行っていくことで再発 しない身体を作っていきます。
詳しい治療方法は、頸性神経筋症候群のページをご覧ください。