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アトピーと栄養療法・サプリメント

はじめに

アトピー性皮膚炎(アトピー)は、皮膚のバリア機能の低下と免疫の過剰反応によって、かゆみや湿疹を繰り返す慢性的な皮膚疾患です。現在の皮膚科診療では、抗アレルギー薬やステロイド外用薬、新たに登場したデュピクセントなどの生物学的製剤などを活用することで、皮膚の炎症やアレルギー反応をピンポイントで抑えることが可能になっています。こうした薬による治療は、辛いアトピー症状を落ち着かせたい場面では非常に有効であり、一定の役割を果たしてきました。一方で、薬によって症状を抑え続けなければならない状態が続くことに、副作用や未知の合併症が起きてくる不安や葛藤を抱える方も少なくありません。

細野クリニックでは、薬だけに頼らなくても安定した肌を保てるような体内環境を整えることを目指し、分子栄養学に基づく栄養療法を導入しています。皮膚の状態は、体の内側、つまり栄養状態、腸内環境、自律神経や代謝のバランスと密接に関係しています。これらを整えていくことで、皮膚が本来持っている肌のバリア機能、免疫の自己調整力が高まり、結果として肌の治す力が回復し、再発を防ぎやすくなり、炎症が悪化しにくい体質へと導いていくことが可能になります。

このページでは、細野クリニックで行っている栄養療法の考え方や特徴、そして治療に用いる栄養素やサプリメントの役割について、わかりやすくご紹介します。

栄養療法とは?〜からだの土台を作り直す医療〜

アトピー性皮膚炎(アトピー)の改善には、皮膚のバリア機能を高め、免疫バランスを整えることが重要です。そのためには、肌の外側からの治療(スキンケアやステロイド外用薬)だけでなく、体の内側から「治る力」を引き出すアプローチが欠かせません。

細野クリニックでは、分子栄養学に基づくアプローチを採用しています。分子栄養学とは、「からだを構成する分子のレベルで栄養素の働きを捉え、最適な補給を行うことで、生命活動を本来の健全な状態へ導く」という考え方に基づく学問です。

この考え方は、物理学者である三石巌氏が提唱した「三石理論」にルーツがあります。「体は分子からできている。だから分子レベルで立て直すことができれば、自然治癒力を最大限に引き出せる」という考えを学びつつ、細野クリニックではこれをさらに発展させ、最新の医学知識と骨格アライメント治療による臨床経験を組み合わせ、より実践的かつ再現性の高い独自アプローチを行っています。

その一環として、当院では、分子レベルでの栄養状態を考慮した「栄養療法(分子栄養学に基づく治療)」を実践しています。食生活や生活習慣に加え、必要に応じて問診内容や血液検査をもとに体内の栄養状態やアレルギー反応を多面的に評価し、ビタミン、ミネラル、フラボノイド、必須脂肪酸などの栄養素を最適な組み合わせた用量で補います。これにより、皮膚の修復力や免疫の自己調整力を引き出し、「治る力」が発揮されやすい体内環境を整えていきます。

また、栄養療法をより高い効果につなげるためには、神経系の働きや血液循環も見逃せません。細野クリニックでは、骨格のゆがみを整える骨格アライメント治療(PANセラピー)と組み合わせることで、自律神経系の働きや血液循環を安定させ、栄養素が体内で適切に働くための「土台づくり」からサポートしています。

食事療法と栄養療法の違い

食事療法と栄養療法は、目的と役割が異なります。食事療法は、日々の食生活を整えることで、肌の悪化を防ぎ、健康な土台をつくることを目的としたアプローチです。栄養バランスを意識した食事を基本とし、アトピーの悪化要因となるアレルゲンを除去し避けることが中心になります。また、アレルゲンでなくてもかゆみや炎症を引き起こしやすい小麦や砂糖、質の悪い油などを控えることで、皮膚への影響を減らしていきます。

一方、栄養療法は、すでに不足している栄養素を「補う」だけでなく、その人の体質(代謝)や生活習慣からくる食事内容の背景に合わせて、必要な栄養素を戦略的に増やすアプローチです。たとえば、ビタミンの薬理的な働きを引き出すためには、一般的な摂取量よりも多くの量が必要になることがあります。こうした「量による効果」を意図的に活用することで、細胞の修復力や免疫の調整力を引き出し、肌本来の「治る力」を底上げしていくのが栄養療法の特徴です。

食事療法が「アトピーを悪化させないためのベースづくり」だとすれば、栄養療法は「栄養素の不足を補い、個体差をカバーし体質の改善と肌の再生を促す」ということができます。食事療法と栄養療法は、互いに補完し合うことで、体の内側から肌の治す力を高め、肌の健康を安定的に支えることができます。

食事療法と栄養療法の違い)

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(※アトピーの食事改善についてはこちらをご参照ください)

栄養状態をどう見極めるか

当院では、問診や必要に応じて血液検査の結果をもとに、現在の栄養状態やアレルギー反応を評価しています。ただし、血液検査でわかるのはあくまで「血液中に含まれる栄養素の濃度」であり、細胞内にどれくらい蓄えられているか、あるいは体内でどれだけ有効に利用されているかまでは正確に把握することができません。

そのため、食生活の傾向や疲れやすさ、冷えや火照り、便通の状態といった日常の体調の変化に加え、皮膚の状態(アトピー肌レベル、乾燥や赤み、炎症の範囲)、かゆみの強さ、免疫・アレルギー反応の傾向、これまでの罹患歴や既往歴、そして生活習慣の内容など、さまざまな側面から全体的に判断を行います。血液検査はあくまで参考指標のひとつと位置づけ、数値にとらわれすぎることなく、個々の体質やアトピー肌の状態、全身のバランスを見極めながら、無理なく継続できる「からだに合った栄養療法」をご提案しています。

アトピーに栄養療法が必要な理由

アトピー性皮膚炎(アトピー)は、皮膚の病気としてとらえられがちですが、実際には皮膚だけの問題ではありません。その背景には、全身の代謝、免疫、内分泌(ホルモン)の働きの乱れ、腸内環境のバランス不良、栄養素の偏りなど、体内環境のさまざまな要素が複雑に絡み合っています。皮膚は「体内環境の鏡」とも言われます。体内の代謝に何らかのアンバランスが起こると、その影響が最も表面に現れやすいのが皮膚です。たとえば、タンパク質や脂質、ビタミン、ミネラルなど、細胞の材料となる栄養素が不足していれば、皮膚のバリア機能は弱くなり、外部刺激やアレルゲンに過敏に反応するようになります。

また、免疫が過剰に反応して炎症を引き起こしやすい体質では、ビタミンDや亜鉛、腸内環境の不調が影響していることも少なくありません。さらに、体内で生じる酸化ストレスに対する防御力が低下していれば、皮膚の再生は遅れ、炎症が長引く原因になります。こうした問題は、外から薬を塗る薬だけでは根本的に改善しきれないことがあり、だからこそ、体の内側から栄養素を満たし、代謝や免疫、皮膚の再生機能を整えていく「栄養療法」が求められます。

栄養療法は、単に不足を補うだけでなく、細胞が本来の働きを取り戻し、皮膚が「自分で治っていける力=肌の治す力」を引き出すことを目的としています。これは、アトピー症状を抑えるだけの治療とは異なる、「肌の治る力を育てる、回復させる」という考え方に基づきます。こうした理由から、細野クリニックでは、皮膚表面の炎症を抑える外用薬(ステロイド外用剤の使用については個別に相談した上で決定します)やスキンケアと並行して、体の内側から回復力を支える栄養療法と骨格アライメント治療を組みあわせ統合的な戦略に基づいた治療を行っています。

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アトピー肌に対する栄養療法の4つの効果

栄養療法は、単に体内の栄養素を満たすだけのものではありません。それぞれの栄養素には、皮膚の健康を維持するための明確な「役割」があり、アトピー性皮膚炎(アトピー)の改善においては、その組み合わせと働きを理解した上で戦略的に取り入れることが重要です。細野クリニックでは、分子栄養学に基づく視点から、栄養素が皮膚に与える効果を4つの視点で捉えています。

まずひとつ目は、「皮膚バリア機能の強化」です。皮膚のもっとも外側にある角層は、紫外線やホコリ、アレルゲンなどの外敵から体を守る「防御壁」として働いています。この角層バリアとして機能する皮膚のバリア機能は、タンパク質や脂質、ビタミン(脂溶性のビタミンAや水溶性のビタミンBとCなど)、ミネラル(亜鉛やマグネシウム)といった栄養素をもとに作られ、維持されており、これらの栄養素が不足すると、皮膚のバリアの質が低下し、肌が外部刺激に対して非常に敏感になります。その結果、ハウスダストや花粉などのアレルゲンが侵入しやすくなり、炎症やかゆみを繰り返すという悪循環が生まれてしまうのです。

二つ目の役割は、「炎症のコントロール」です。アトピー性皮膚炎は、免疫の過剰反応によって炎症が慢性的に続く状態です。このような状態では、本来体を守るはずの免疫が自らの皮膚を攻撃してしまうこともあります。ビタミンD、オメガ3脂肪酸、亜鉛などの栄養素は、免疫のバランスをサポートし、炎症の火種を小さく抑える「消火役」として非常に重要です。適切な栄養素の補給により、体質が変わっていき、薬だけに頼らなくても炎症の広がりにくい状態にしていくことができます。

三つ目は、「細胞修復と再生の促進」です。皮膚は常に新しく生まれ変わり(ターンオーバー)ますが、その再生過程には多くの栄養素が関わっています。とくにタンパク質やビタミンB群とC、ビタミンA、マグネシウム、亜鉛などは、皮膚細胞の増殖や修復に不可欠です。これらが不足すると、乾燥してかさつきやすくなり、傷の治癒の遅れ、炎症後の色素沈着が起こりやすくなります。細胞の修復力が弱い状態では、アトピーが慢性化し、症状が長引く傾向が強くなるため、再生に必要な栄養素を集中的に補っていくことが大切です。

四つ目は、「酸化ストレスからの防御」です。慢性的な炎症が続くアトピー性皮膚炎の皮膚では、活性酸素が大量に発生し、細胞にサビ(酸化ダメージ)を与えます。これがさらなる炎症の引き金となり、皮膚の状態をさらに悪化させるという悪循環が起こります。このような酸化ストレスに対抗するには、抗酸化力の高いビタミンC、ビタミンE、フラボノイドなどの抗酸化物質などの栄養素が必要です。十分な抗酸化の働きのある栄養素を摂取することで、細胞が傷みにくくなり、丈夫な肌をつくることができます。

栄養療法は、こうした複数の側面から皮膚に働きかけ、単なる症状の緩和ではなく、肌そのものが回復しやすくなる環境づくりを目指しています。皮膚を作り、守り、再生し、ダメージから守る、それぞれの段階で必要な栄養素を正しく満たしていくこと。それが、「肌の治す力を育て、回復させる」ための、もっとも基本的で本質的なアプローチになります。

細野クリニックでは、こうした視点に基づいて、アトピー性皮膚炎の根本改善を目的とした栄養療法を設計しています。基本となるのは、体にもともと備わる皮膚の再生力や免疫の自己調整力を引き出すために必要な栄養素を組み合わせて用いていきます。そこに、患者さん一人ひとりの体質や肌レベル、アトピー症状の進行段階に応じて、量の調整や優先順位の工夫を加えながら、無理なく継続できる形でご提案しています。継続のしやすさや費用面にも配慮しながら、「治る力を育てる」ための現実的で実践的な栄養療法を行っています。

アトピー肌に対する栄養療法の4つの効果

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細野クリニック独自のアプローチ

〜栄養療法は骨格アライメント治療との組み合わせて行う〜

アトピー性皮膚炎(アトピー)の根本改善を目指すためには、栄養療法だけでは限界があります。皮膚のバリア機能や免疫の調整力を支えるには、「からだの構造」、つまり骨格や筋肉、自律神経系の状態が大きく影響するためです。

細野クリニックでは、栄養療法に加えて、骨格アライメント治療(PANセラピー)を組み合わせることで、より本質的な改善を目指す独自のアプローチを採用しています。骨格のゆがみが身体全体に与える影響は決して小さくありません。自律神経の機能が乱れ、血流やリンパの流れが滞ることで、内臓の働きや様々な代謝に負担がかかり、皮膚の修復力も著しく低下していきます。こうした状態では、いくら良質な栄養素を摂っても、その恩恵が十分に届かず、結果として炎症やかゆみを慢性的に繰り返す肌状態が続いてしまいます。つまり、「体の土台」が乱れたままでは、肌も本来の回復力を発揮できないという現実があるのです。

そこで当院では、患者さんの肌状態を独自に「肌レベルAAA、AA、A〜D」の6段階に分類し、それに応じた治療戦略を設計しています。肌レベルAとBの患者さんは、肌の再生力がある程度保たれており、栄養療法とスキンケアを中心としたアプローチで回復が見込めます(治療効果が高まるため骨格アライメント治療の併用を提案することもあります)。一方、肌レベルCとDでは、肌の治癒力そのものが大きく低下しており、神経系の働きや血流循環も悪く、栄養素がうまく届かない状態になっていることが多くあります。このようなケースでは、栄養療法により栄養素を補ったとしても十分な効果が得られないため、まずは骨格アライメントを整え、自律神経と血液循環機能を回復させ、体全体が治るモードに入る状態をつくることを優先しています。そのうえで、必要な栄養素を補給し、皮膚のバリア再建と免疫の安定化を図ることで、より根本的で持続的な改善を目指します。

栄養療法と骨格アライメント治療を組み合わせることで、栄養素の吸収や利用効率が高まり、神経機能の安定によって炎症もコントロールされやすくなります。また、血流循環やリンパの改善により、皮膚への酸素や栄養の供給がスムーズになり、からだ全体の自己修復力が引き上げられていきます。こうした相乗効果を活かすことで、単なる対症療法にとどまらず、体質そのものを根本から立て直すアプローチが可能になるのです。

栄養療法で主に補う栄養素・サプリメント

細野クリニックの栄養療法では、体の状態や肌レベルに応じて、必要な栄養素を選び、最適な形と量で補うことを基本方針としています。ここでは、アトピー性皮膚炎(アトピー)の改善において特に重要と考えている栄養素と、その働きについてご紹介します。

まず、腸内環境の安定に関わるのが、乳酸菌産生物質を用いた「バイオジェニックスアプローチ」です。当院では一般的な生きた乳酸菌製剤は使用せず、標準化された方法で製造された乳酸菌産生物質を採用しています。これは、腸内に存在する自前の善玉菌の増殖を促し、腸と皮膚の連動(腸-皮膚軸)を通じて免疫バランスを整える作用が期待されます。また食事から食物繊維(水溶性と不溶性)を十分に摂取することと合わせることで腸内環境を自然なかたちでサポートしていきます。

次に免疫の過剰反応をコントロールする上で重要なのがビタミンDです。細野クリニックでは、より効果的な免疫調整を目的として、ケルセチン配糖体を組み合わせた栄養素「Anti Pollen(アンチポレン)」を併用することもあります。この組み合わせは、アレルギー体質の改善をサポートする設計となっており、免疫を抑え込みすぎず自然に調整していくアプローチです。

皮膚の修復やバリア機能の再構築には、亜鉛の役割が欠かせません。当院では、亜鉛を単独で高用量補給するのではなく、細胞の情報伝達や修復機能を最適化するために開発した「PCNカプセル(Perfect Coding Nutrition)」の中に含まれる形で補います。複数の栄養素が理想的なバランスで含まれており、体質改善のための土台作りとして活用しています。

慢性炎症の抑制と肌の痒みの調整には、オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)の補給も重要です。ただし、オメガ3は酸化しやすいため、当院ではカロチノイド(アスタキサンチン)を配合した酸化リスクの低い製品を使用しています。さらに、ケルセチン配糖体との併用により、知覚神経の過敏を抑える相乗効果を狙っており、これらを組み合わせた独自の栄養素「Anti Atopy(アンチアトピー)」を導入しています。

また、皮膚のターンオーバーや炎症からの保護に欠かせないのが、ビタミンA・E・Cといった抗酸化ビタミン群です。ビタミンAは皮膚や粘膜の再生を助け、ビタミンEは血流改善や脂質の酸化防止に、ビタミンCはコラーゲン生成や活性酸素の除去に関与します。これらの栄養素の多くはPCNカプセル内に含まれていますが、必要に応じて水溶性ビタミンB群とCを別途追加する場合もあります。慢性炎症に対する「防御壁」としての役割を果たす重要な成分です。

栄養素は、それぞれ単独で働くのではなく、互いに作用を補い合うことで力を発揮します。細野クリニックでは、こうした栄養素同士の相乗効果を考慮し、体質や肌レベルに応じた最適な設計を行っています。単に栄養素を“足す”だけではなく、“どう組み合わせ、どの順序で補うか”まで含めて、科学的かつ実践的なアプローチでサポートを提供しています。

細野クリニックで使用しているPCNカプセルやAnti Atopyなどは、アトピー性皮膚炎の改善だけを目的とするのではなく、本来体に備わっている「治る力」を高めることを目指して設計された、院内専用の栄養素の組み合わせになります。PCN(Perfect Coding Nutrition)は、細胞が本来の働きを取り戻し、からだ全体がよりよい状態へ再構築されるように「分子レベルでのコーディング=情報伝達と修復」をサポートする栄養素を組み合わせです。アトピー症状の改善は、体に備わる治る力が高まった結果として現れるものだと考えています。現在、これらの栄養素は診療の中で必要と判断された方にのみご案内しています。

よくある質問(Q&A)

Q:サプリメントだけでアトピーは治りますか?

A:サプリメントはあくまで、体の内側から「治る力」を引き出すためのサポートです。
アトピー症状のコントロールには、適切なスキンケア、外用薬、生活習慣改善も重要です。細野クリニックでは、骨格アライメント治療やスキンケア指導と組み合わせながら、栄養療法を治療全体の一部として位置づけています。

Q:栄養療法はどれくらい続ける必要がありますか?

A:栄養療法は、体質改善を目指すアプローチです。皮膚のターンオーバー(代謝)は約1ヶ月であるため、最低でも数ヶ月単位での継続をおすすめしています。肌状態や体調の改善に合わせて、栄養素の内容や量は柔軟に見直していきます。無理のないペースで続けることが、最終的な肌の状態の安定につながります。

Q:血液検査は必須ですか?

A:アトピー外来では、皮膚症状や炎症状態の評価のために、基本的な血液検査(IgE値、好酸球数、炎症マーカーなど)を行います。これは、アトピー性皮膚炎の重症度や全身状態を把握するために必要な検査です。一方で、栄養療法については、栄養素処方のために特別に血液検査(ビタミンDや亜鉛濃度など)は行わず、問診・肌レベル状態やアレルギー状態、症状や体全体状態を総合的に判断し、過不足のリスクを最小限に配慮しながらご提案しています。

Q:市販のサプリメントでも代用できますか?

A:市販のサプリメントでも役立つものはありますが、成分の品質や含有量、吸収効率には大きな差があるのが現状です。細野クリニックでは、医療機関専用のものや独自設計の栄養素の組み合わせ(PCNカプセル、Anti Atopy、Anti Pollenなど)を使用し、分子栄養学的な作用が期待でき安全性を重視した上でのサポートを行っています。

Q:通院しないとサプリメントだけもらえますか?

A:初回は、体質やアトピー肌の状態を正確に把握するため、診察を受けていただくことをお願いしています。適切な栄養素の選定には、肌レベルや全身のバランスを含めた総合的な判断が必要になるからです。そのうえで、治療を継続して症状が安定してきた方には、ご希望に応じて栄養素を郵送でお届けすることも可能です。ご希望の方はお気軽にご相談ください。

まとめ 〜体の内側から健康的な肌になり、再発を防ぐために〜

アトピー性皮膚炎(アトピー)の改善には、肌の外側からのスキンケアや薬物療法だけでなく、体の内側から「治る力」を引き出すアプローチが不可欠です。細野クリニックでは、分子栄養学に基づく栄養療法、骨格アライメント治療による神経機能と血液循環の正常化、そして肌レベルにあわせた段階的な治療戦略を組み合わせることで、単なる対症療法にとどまらない、アトピー体質そのものを立て直す治療を目指しています。「症状を抑える」だけではなく、「肌が本来持っている治る力を取り戻す」。それが、細野クリニックが大切にしているアトピー治療の核となる考え方です。

アトピー性皮膚炎(アトピー)は、症状が落ち着いたあとも、日常生活の中で再発予防や体質改善に取り組み続けることがとても大切です。細野クリニックでは、通院治療だけでなく、「栄養」「姿勢」「ストレスケア」をバランスよく学び、日常で実践していける環境として、オンライン講座・コミュニティ『脳KARAサロン』をご用意しています。脳KARAサロンでは、正しい知識の習得、体に優しい生活習慣づくり、再発を防ぐための具体的な実践サポートをテーマに、あなた自身の「治る力」を引き出すお手伝いをしています。もし、今行われているアトピー治療に不安や限界を感じていたとしても、「肌が変わるきっかけ」は必ずあります。あきらめず、今できる小さな一歩から、体の内側に目を向けてみませんか。ご興味のある方は、ぜひ診察時にスタッフまでお声かけください。

※本ページの内容は、現在の医学的知見および当院での臨床経験に基づいた治療方針の紹介です。治療効果には個人差があり、記載された内容がすべての方に当てはまるわけではありません。ご症状や体質に応じた対応が必要となるため、治療については必ず医師の診察及び判断に基づき行っております。


住所:東京都中央区京橋1-6-11 カンケン京橋ビル2F
FAX:03-3563-0578
MAIL:info@hosono-clinic.com
診療科:皮膚科、内科、整形外科
院長:細野周作
<提携病院>
聖路加国際病院/東京医科歯科大学付属病院/虎ノ門病院/東京都済生会中央病院/井出デンタルクリニック/伊藤メディカルクリニック