

初診の方へ
アトピーについて
〜 アレルギーを5つのバランスから理解する新しい視点 〜
「アレルギーには腸内環境が大切」
「睡眠を整えましょう」
「ストレスを減らしましょう」
「食生活を見直しましょう」
アレルギーについて調べていると、こうした情報を目にすることが多いのではないでしょうか。
どれも間違いではありません。
しかし、情報が増えるほど、
「結局、自分は何から始めればよいのだろう」
と迷ってしまう方も少なくありません。
アレルギーは、一つの原因だけで起こる病気ではありません。
現在の医学でも、免疫、皮膚のバリア機能、腸内環境、自律神経、生活習慣など、さまざまな要因が関わっていることが分かってきています。
だからこそ、「一つの原因」を探すのではなく、体全体を一つのつながりとして考える視点が大切になります。
当院では、長年にわたりアトピー性皮膚炎を中心としたアレルギー診療に携わってきました。その中で得られた気づきを臨床研究として重ね、国際医学誌への論文発表を行う中で見えてきたのが、「一つの原因を探すだけでは、目の前の患者さんを十分に理解できない」という実感です。アレルバランスは、その実感から生まれた考え方です。
そこで当院では、この複雑な情報を整理し、一人ひとりの状態を理解しやすくするための考え方を「アレルバランス」と呼んでいます。
アレルバランスは、新しい病気の名前でも、特定の治療法でもありません。
また、現在の医学に代わる理論でもありません。
現在の医学で分かっている知見をもとに、アレルギーを5つのバランスから整理し、自分の体を理解しやすくするための「考え方」です。
このページでは、
を順番にご紹介します。
このページが、アレルギーを理解し、ご自身の体と向き合うための
「地図」となれば幸いです。
私たちの体には、細菌やウイルスなどの異物から身を守るための「免疫」という仕組みがあります。
免疫は本来、体にとって有害なものを見つけて排除する大切な働きです。しかし、この免疫が、本来は害の少ないものに対しても過剰に反応してしまうことがあります。
このような状態を「アレルギー」と呼びます。
例えば、
など、症状が現れる場所によって病名は異なりますが、いずれも免疫の過剰な反応が関係しています。
免疫は、体を守るための「防御のしくみ」です。
体の中に細菌やウイルスなどが侵入すると、それらを異物として認識し、排除しようとします。
この働きがあるおかげで、私たちは日常生活の中で多くの感染症から身を守ることができています。
一方で、免疫は強ければよいというものではありません。
必要な場面ではしっかり働き、不要な場面では過剰に反応しないという「バランス」が重要です。アレルギーは、この免疫の調整がうまくいかなくなった状態の一つと考えられています。
アレルギーが起こる理由は、現在でも一つではないと考えられています。
例えば、
など、さまざまな要因が複雑に関係しています。
そのため、「これだけが原因」と言い切れるケースは多くありません。
近年の研究では、アレルギーに関わる仕組みについて多くのことが明らかになってきました。
例えば、
など、多くの研究が進められています。
一方で、これらはそれぞれ個別に研究されていることが多く、実際の患者さんでは複数の要因が重なり合っているケースが少なくありません。
そのため、一つの原因だけを見るのではなく、体全体のつながりを考えながら理解することも大切になってきています。
同じ「アトピー性皮膚炎」と診断されても、症状の現れ方や経過は一人ひとり異なります。
薬で症状が落ち着く方もいれば、季節の変わり目や睡眠不足、ストレスなどをきっかけに症状を繰り返してしまう方もいます。
花粉症や喘息など、ほかのアレルギー疾患でも、「悪化しやすいきっかけ」は人によって異なります。
「同じ薬を使っているのに、どうして自分だけ良くならないのだろう」と感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。
つまり、同じ病名であっても、その背景にある要因は一つではありません。
現在では、アレルギーには複数の要因が関わることが分かっています。
例えば、
など、さまざまな要素が互いに影響し合っています。
これらが単独で症状を決めるのではなく、複数の要因が重なり合うことで、症状の出方や悪化の仕方が変わると考えられています。
インターネットやSNSを通じて、多くの健康情報を手軽に得られるようになりました。
一方で、
「腸内環境が大切です」
「睡眠を改善しましょう」
「ストレスを減らしましょう」
「食生活を見直しましょう」
など、それぞれが正しい情報である一方、「自分は何から始めればよいのだろう」と迷ってしまう方も少なくありません。
実際には、一つだけが原因であることは少なく、多くの場合はいくつかの要因が組み合わさっています。
そのため、一つの要素だけに注目するのではなく、全体を整理しながら考えることが大切です。
アレルギーは複数の要因が関係するため、「何から取り組めばよいのか分からない」と感じる方も少なくありません。
情報を一つずつ集めるだけでは、自分にとって本当に重要なことが見えにくくなる場合があります。
だからこそ、さまざまな情報を増やすのではなく、自分の状態に合わせて整理し、「今、自分はどこに着目するとよいのか」を考えることが大切になります。
アレルギーを理解するためには、「原因を探す」という視点だけでなく、「今の自分はどこに着目するとよいのか」を整理する視点も必要なのです。
そこで当院では、アレルギーを分かりやすく整理するために、「アレルバランス」という考え方を用いています。
これは新しい病名や治療法ではありません。
現在の医学で分かっているさまざまな知見を、一人ひとりの状態に合わせて整理し、理解しやすくするための「考え方」です。
次の章では、この「アレルバランス」とは何か、そしてなぜ5つのバランスという視点で考えるのかについて詳しくご紹介します。
ここまでご紹介したように、アレルギーにはさまざまな要因が関わっています。
しかし、そのすべてを一度に理解することは簡単ではありません。
「腸内環境も大切と言われる」
「睡眠も大切と言われる」
「ストレスも関係する」
「食事も見直した方がよい」
どれも間違いではありませんが、情報が増えるほど、「自分は何から考えればよいのだろう」と迷ってしまうことがあります。
そこで当院では、アレルギーを分かりやすく整理するために、「アレルバランス」という考え方を用いています。
アレルバランスとは、アレルギーを一つの原因だけで考えるのではなく、体全体を複数の視点から整理して考えるための考え方です。
新しい病気の分類や治療法ではありません。
現在の医学で分かっているさまざまな知見を、一人ひとりの状態に合わせて整理するための「地図」だと考えてください。
アレルギーに関係すると考えられる要因は数多くあります。
しかし、それらを一つひとつ並べていては、かえって全体が分かりにくくなってしまいます。
そこで当院では、日々の診療を通じて特に重要と考えている視点を整理し、5つのバランスとしてまとめました。
この5つは、「どれが一番重要」というものではありません。
また、一つだけを改善すればよいという意味でもありません。
それぞれが互いに影響し合いながら、一人ひとり異なるバランスをつくっています。
まずは全体を整理し、「自分はどこに着目するとよいのか」を考えることが大切です。
アレルバランスという考え方を用いることで、アレルギーを立体的に理解しやすくなります。
例えば、
というメリットがあります。
もちろん、すべての人に同じ答えが当てはまるわけではありません。
だからこそ、「何が悪いのか」を決めつけるのではなく、「今の自分はどこに着目するとよいのか」を考えることが大切になります。
アレルバランスは、症状だけを見るのではなく、自分の体全体を理解するための「地図」です。
その地図を持つことで、複雑に見えるアレルギーを整理し、自分に合った視点を見つけやすくなります。
当院では、アレルギーを次の5つのバランスから整理しています。
上の図は、この5つのバランスがどのようにつながり、一人ひとりの体をかたちづくっているのかを表したものです。
この5つは、それぞれ独立しているものではありません。
互いに影響し合いながら、一人ひとり異なるバランスをつくっています。
次の章では、この考え方が現在の医学とどのようにつながっているのかをご紹介します。
近年、アレルギーに関する研究は大きく進歩しています。
これまで「体質」とひとまとめに考えられていたものも、現在では免疫の仕組みや皮膚のバリア機能、腸内環境など、さまざまな視点から研究が進められています。
例えば、
など、多くのことが明らかになってきました。
一方で、これらはそれぞれ個別の分野として研究されていることが多く、実際の患者さんでは複数の要因が重なり合っていることも少なくありません。
例えば、皮膚のバリア機能が低下すると、アレルゲン(アレルギーの原因となる物質)が侵入しやすくなり、炎症が起こりやすくなることが知られています。
腸内環境と免疫との関係や、睡眠・ストレスと自律神経との関係についても、多くの研究が行われています。
近年では、
など、「それぞれの仕組みは互いに影響し合っている」という考え方も広がってきています。
つまり、体は一つひとつの臓器が独立して働いているのではなく、さまざまな仕組みがつながり合いながら、全体として機能していると考えられています。
当院でも、こうした現在の医学で分かっている知見を大切にしています。
その一方で、実際の診療では「一つの要因だけで症状を説明できる方」は多くありません。
同じ病名であっても、
など、着目すべきポイントは一人ひとり異なります。
そこで当院では、現在の医学で分かっている知見を整理し、
という5つの視点から全体を考える方法を「アレルバランス」と呼んでいます。
アレルバランスは、新しい病気を定義したり、現在の医学に代わる理論を提唱したりするものではありません。
現在の医学で分かっている知見を土台としながら、一人ひとり異なる状態を整理し、理解しやすくするための考え方です。
大切なのは、「一つの原因だけを見る」のではなく、「体全体のつながりを理解し、自分はどこに着目するとよいのか」を整理することです。
次の章では、この「地図」を構成する5つのバランスについて、一つずつご紹介します。
アレルバランスでは、アレルギーを5つのバランスから整理して考えます。
図にあるとおり、5つはそれぞれ独立したものではなく、互いに影響し合いながら体全体をつくっています。ここでは、それぞれの役割を簡潔にご紹介します。詳しい内容は、各バランスの専用ページでご覧いただけます。
一言でいうと――体をつくる「材料」のバランスです。
なぜ重要なのか――皮膚や免疫細胞なども、日々の食事から摂る栄養によってつくられています。栄養が不足したり偏ったりすると、体本来の働きを発揮しにくくなることがあります。
詳しくはこちら(近日公開) 食事・栄養のバランス
一言でいうと――栄養を活かし、体を支える「環境」のバランスです。
なぜ重要なのか――腸には数多くの腸内細菌がすみ、免疫とも深く関わっていることが分かってきました。「何を食べるか」だけでなく、「その栄養を活かせる環境が整っているか」も大切な視点です。
詳しくはこちら(近日公開) 腸内環境のバランス
一言でいうと――体全体を調整する「司令塔」のバランスです。
なぜ重要なのか――呼吸や心拍、睡眠、消化など、意識しなくても働く体の機能を調整しているのが自律神経です。睡眠不足やストレスは、この働きに影響を与えることがあります。
詳しくはこちら(近日公開) 自律神経のバランス
一言でいうと――姿勢・呼吸・身体の使い方という「土台」のバランスです。
なぜ重要なのか――骨だけでなく、体を支える土台全体を含む考え方です。姿勢が変われば呼吸のしやすさが変わり、それは自律神経の働きにもつながっています。
詳しくはこちら(近日公開) 骨格のバランス
一言でいうと――体の状態が現れやすい「結果」のバランスです。
なぜ重要なのか――肌は「症状そのもの」として見られがちですが、食事や腸内環境、自律神経など、さまざまな要因の影響を受ける場所でもあります。
詳しくはこちら(近日公開) 肌のバランス
食事は腸内環境に、腸内環境は自律神経や免疫に、自律神経は睡眠や肌の状態にとつながっています。
5つのバランスは互いにつながり合いながら、一人ひとり異なる体の状態をつくっています。
次の章では、こうした「つながり」を現在の医学がどのように捉えているのかをご紹介します。
私たちの体は、それぞれの臓器や機能が独立して働いているわけではありません。
食事をとれば腸が動き、腸は免疫と関わり、睡眠やストレスは自律神経に影響します。姿勢や呼吸の変化も、自律神経の働きにつながっていると考えられています。
アレルバランスでは、この「つながり」を大切にしています。
近年の研究では、体のさまざまな仕組みが互いに影響し合うことが少しずつ明らかになってきました。代表的なものが次の4つです。
たとえば、腸の状態がストレスの感じ方に影響したり、腸内環境の変化が肌の調子に関わっていたりすることが分かってきています。難しい理論として捉える必要はなく、体の中で自然に起きている「つながり」として理解していただければ十分です。
例えば、睡眠不足が続くと自律神経が乱れやすくなり、それが腸内環境や肌の状態にも影響することがあります。
アトピー性皮膚炎では、かゆみで眠れず、睡眠不足からストレスが増え、さらに症状が悪化するという悪循環がみられることもあります。
「かゆくて眠れない夜が続くと、どんどん調子が悪くなる気がする」――そのような感覚をお持ちの方もいらっしゃるかもしれません。これも、体の中の「つながり」が影響し合っている一つの例です。
アレルギーは、一つの原因だけでは説明しきれません。
食事・栄養、腸内環境、自律神経、骨格、肌は互いに影響し合いながら、一人ひとり異なるバランスをつくっています。
そのため、アレルバランスでは「どれが一番悪いか」を決めるのではなく、「今、自分はどこに着目するとバランスが整いやすいのか」を大切にしています。
アレルバランスは、5つのバランスを一つずつ評価するためのものではありません。それぞれがどのようにつながり、影響し合っているのかを整理するための「地図」です。
この地図を持つことで、「肌だけ」「腸だけ」「睡眠だけ」ではなく、体全体を一つのつながりとして考えられるようになります。
同じアレルギーでも、症状の現れ方や悪化しやすい要因は人によって異なります。アトピー性皮膚炎と花粉症、喘息でも、特に着目したいバランスは少しずつ異なります。
次の章では、疾患ごとにどのようなバランスに着目するとよいのかをご紹介します。
ここまでご紹介してきたように、アレルバランスでは「食事・栄養」「腸内環境」「自律神経」「骨格」「肌」という5つのバランスを一つのつながりとして考えています。
しかし、同じアレルギーであっても、疾患によって症状の現れ方や悪化しやすい要因は異なります。
そのため、5つのバランスすべてが関係すると考えられますが、特に着目したいポイントは疾患ごとに少しずつ異なります。
ここでは代表的なアレルギー疾患を例に、それぞれどのような視点が大切になるのかをご紹介します。
| 疾患 | 特に着目したいバランス |
|---|---|
| アトピー性皮膚炎 | 肌・腸内環境・骨格 |
| 花粉症(アレルギー性鼻炎・結膜炎) | 腸内環境・食事・栄養・骨格 |
| 気管支喘息 | 自律神経・骨格・食事・栄養 |
| アレルギーマーチ | 5つすべて |
※どの疾患も5つすべてのバランスが関係します。ここでは代表的な例を示しています。
アトピー性皮膚炎では、皮膚のバリア機能が重要な役割を担っています。
一方で、皮膚だけを見ればよいというわけではありません。
腸内環境や自律神経、食生活、姿勢や呼吸なども互いに影響し合いながら、症状の経過に関わることがあります。
「保湿を続けているのに、季節の変わり目にはやっぱり荒れてしまう」と感じたことがある方もいらっしゃるかもしれません。そうした経過も、肌だけではなく体全体を整理しながら考えることで見えてくることがあります。
詳しくはこちら(近日公開) アレルバランスとアトピー性皮膚炎
花粉症では、花粉への免疫反応によって鼻や目の症状が現れます。
一方で、腸内環境や食生活との関係については多くの研究が進められており、近年では姿勢や呼吸など、身体全体の状態にも着目することの重要性が考えられるようになってきました。
アレルバランスでは、花粉だけを見るのではなく、腸内環境や食事・栄養、姿勢や呼吸を含めた体全体のバランスを合わせて考えることを大切にしています。
詳しくはこちら(近日公開) アレルバランスと花粉症
気管支喘息では、気道の炎症だけでなく、呼吸の状態や姿勢、身体の使い方などにも着目することがあります。
自律神経や睡眠なども症状に影響することがあるため、複数のバランスを合わせて考えることが大切です。
詳しくはこちら(近日公開) アレルバランスと気管支喘息
乳幼児期の湿疹から始まり、食物アレルギー、喘息、花粉症、アトピー性皮膚炎へと症状が変化していく現象を「アレルギーマーチ」と呼びます。
これは、一つの臓器だけではなく、体全体の変化を考えることの重要性を示す代表的な例の一つです。
アレルバランスでは、このような経過も5つのバランスという視点から整理して考えています。
詳しくはこちら(近日公開) アレルバランスとアレルギーマーチ
同じ病名であっても、生活環境や体質、年齢、生活習慣などによって、着目したいポイントは一人ひとり異なります。
そのため、アレルバランスでは「この病気だから必ずここが原因」と考えるのではなく、「今の自分はどこに着目すると全体のバランスを整えやすいのか」を大切にしています。
ここでご紹介した4つは、代表的なアレルギー疾患です。
今後は、食物アレルギーやじんましんなど、その他のアレルギー疾患についても順次ご紹介していく予定です。
ここまでは、アレルバランスという考え方についてご紹介してきました。
では実際に、日常生活の中でどのようなことを意識するとよいのでしょうか。
次の章では、今日から実践できるアレルバランスの考え方についてご紹介します。
ここまでご紹介してきたように、アレルバランスは「何が悪いのか」を一つに決めつける考え方ではありません。
5つのバランスを一つの地図として捉え、「今の自分はどこに着目するとよいのか」を整理するための考え方です。
そのため、特別なことを始める前に、まずは日常生活を少し振り返ってみることが大切です。
アレルギーの症状だけを見るのではなく、
このように、5つのバランスを意識しながら自分自身を見つめ直してみましょう。
「食事も気になる」
「睡眠も改善したい」
「運動もしなければ」
そう考えると、何から始めればよいのか分からなくなってしまいます。
大切なのは、すべてを一度に変えようとすることではありません。
まずは自分にとって一番着目したいポイントを見つけ、小さな一歩から始めることが大切です。
一つのバランスに着目することは、他のバランスにもつながっていきます。
例えば、
このように、5つのバランスは互いにつながりながら、体全体を支えています。
アレルバランスは、何か一つの原因を見つけるためのものではありません。
また、「この方法だけが正しい」という考え方でもありません。
大切なのは、自分の体を一つのつながりとして理解し、「今の自分にはどの視点が必要なのか」を考えることです。
そのための地図として、アレルバランスという考え方が役立てば幸いです。
このページでは、アレルバランスの全体像をご紹介しました。
さらに詳しく知りたい方は、
もぜひご覧ください。
一人ひとり異なるアレルギーを理解するために、この「地図」が少しでもお役に立てば幸いです。
アレルギーは、一つの原因だけで説明できる病気ではありません。
現在の医学でも、免疫の仕組みや皮膚のバリア機能、腸内環境、自律神経、生活習慣など、さまざまな要因が関わっていることが分かってきています。
しかし、実際にはそれらが複雑に影響し合っているため、「何が原因なのか」を一つだけ見つけようとすると、かえって全体が見えにくくなってしまうこともあります。
そこで当院では、現在の医学で分かっている知見を整理し、
という5つの視点から体全体を考える方法を「アレルバランス」と呼んでいます。
アレルバランスは、新しい病気や治療法を提案するものではありません。
また、「これだけが正しい」という考え方でもありません。
一人ひとり異なる体の状態を整理し、「今の自分はどこに着目するとよいのか」を考えるための、一つの地図です。
大切なのは、原因を一つに決めつけることではなく、体全体のつながりを理解することです。
その視点を持つことで、アレルギーを立体的に捉え、自分自身の体と向き合いやすくなると私たちは考えています。
当院では、長年にわたりアトピー性皮膚炎をはじめ、花粉症や喘息などのアレルギー疾患、さらに首こりや自律神経に関連する症状の診療にも携わってきました。
その中でも、特にアトピー性皮膚炎については臨床研究を継続し、国際医学誌への論文発表を通して、その知見を検証・発信してきました。
こうした診療と研究を続ける中で実感したのは、「一つの原因を探すだけでは、目の前の患者さんを十分に理解することは難しい」ということです。
そこで、現在の医学で分かっている知見を、一人ひとりの状態に合わせて整理し、体全体を理解するための"地図"としてまとめたのが「アレルバランス」という考え方です。
より詳しい研究内容については、「院長の臨床研究・論文」のページでご紹介しています。
ここまでご紹介してきた5つのバランスも、疾患ごとの視点も、日々の生活の中の小さな工夫も、すべては一つの問いにつながっています。
「今の自分は、どこに着目するとよいのか。」
アレルバランスとは、体を理解するための地図です。
アレルバランスは、アレルギーを「治すための方法」を示すものではありません。
原因を一つに決めつけるのではなく、体全体のつながりを整理しながら、「今の自分にはどの視点が必要なのか」を考えるための考え方です。
このページが、アレルギーについて考えるきっかけとなり、ご自身の体を理解するための一助となれば幸いです。
アレルバランスについてさらに詳しく知りたい方は、以下のページもぜひご覧ください。
アレルバランスについて寄せられるご質問を、今後Q&A形式でまとめてご紹介していく予定です。
アレルバランスでは、「今の自分はどこに着目するとよいのか」を知ることを大切にしています。
現在地を整理するための「アレルバランス診断」も、ぜひご活用ください。
アレルバランスという考え方の背景にある、臨床研究や学術論文についてご紹介しています。