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診断基準「皮膚の健康レベル」

当院のアトピー外来では、「皮膚の健康レベル」という独自の診断基準に基づき、統合医療の観点から、アトピー性皮膚炎のかゆみの程度、皮膚の湿疹、乾燥の状態等を総合的に診断します。

皮膚の健康レベルとは

アトピー外来を受診される患者様の症状や皮膚の状態は1人1人異なります。アトピーを患ってからの治療内容や経過、かゆみの程度やアトピーの重症度、アトピーによる日常生活への影響の具合が異なるからです。

当院では、アトピーで悩む患者様の皮膚の状態を、「皮膚の健康レベル」という概念に基づいて、かゆみの状態、皮膚の湿疹、掻き傷や浸出液、乾燥の状態等を総合的に診断します。皮膚の状態を分析することにより、皮膚に備わる治癒力の状態を判断し、体質改善していく上で最適の治療を決定していきます。

「皮膚の健康レベル」は、当院独自の診断基準です。

血圧やコレステロールの値は客観的な「数値」として表すことができ、その「数値」に基づき体の状態を客観的に判断することができます。身近な例では所属している会社で実施される健康診断を思い浮かべていただけるとわかりやすいのではないでしょうか。

皮膚の状態も「数値化」することができれば、客観的に把握することができ、より正確な診断をすることができます。標準的な皮膚科でもEASIやSCORADというアトピーの重症度を診断する基準がありますが、あくまで重症度を判断する基準であり、皮膚に備わる治癒力の状態を判断することはできません。
そこで当院では、アトピーで炎症が起きた皮膚の状態と治癒力の状態を判断できる基準として「皮膚の健康レベル」という概念を提唱しています。
目安ではありますが、当院では下記のように患者様の皮膚の状態を「皮膚の健康レベル」として各ステージごとに分けています。まずはご自身がどのステージにいらっしゃるか確認してみてください。

皮膚の健康レベル

Ex(:EXCELLENT)
一般の方の皮膚と比べても遜色ない皮膚を手に入れたレベル。色素沈着が取れ、季節の変わり目やストレスなど外的要因によって皮膚の調子を崩すことなく、最低限生活に気をつけていれば、楽しく充実した生活を送ることができる。

VG(:VERY GOOD)
ステロイド剤を外用しなくて正常な皮膚の状態を保つことができる。
また湿疹が出ていた部位に色素沈着を認めることがあるが、見た目でアトピーだとわかることはなく、かゆみもほとんど認めない。
季節の変わり目などの外的要因で症状がでてくることがあるが、多くは一時的であり適切なスキンケアで症状が落ち着く。ステロイド剤を外用したとしても繰り返し使い続けることなく症状が落ち着き、ステロイド外用剤に頼ることなく皮膚の良い状態を維持できる。
ここまで回復すればアトピー外来の卒業レベルと設定しています。

レベルA
強いかゆみを認めず、かゆみは表面的なかゆみがメインとなる。
湿疹ができてもミディアムクラスのステロイド剤で十分に効果が認め炎症とかゆみを抑えることができるレベル。
季節によっては皮膚の乾燥感を認めるが、保湿剤のみで十分対応できる。

レベルB
かゆみは表面的であることが多いが、中からこみあげるような強いかゆみを認めることもある。
ミディアムクラスやストロングクラスのステロイド剤を外用すれば、かゆみが半分以下に軽減することが多い。
皮膚の乾燥感が気になり、頻繁に保湿をしてなんとか乾燥を抑えることができる。

レベルC
強いかゆみを認め、皮膚を掻くと容易に掻き傷ができるが浸出液がでるほどまでは掻き壊れないレベル。
ストロングからベリーストリングクラスのステロイド剤を外用するとかゆみが軽度改善するが、再び強いかゆみが出てくることが多い。
夜間入眠して眠ることができるが睡眠は浅く、無意識に皮膚を掻いていることが多い。

レベルD
絶えず強いかゆみを認め、掻き壊すと浸出液が頻繁にでる状態。
全身に湿疹を認め、ベリーストロングやストロンゲストクラスのステロイド剤を外用しても強いかゆみが改善しないことが多い。
皮膚の乾燥感も強く、いくら保湿をしても効果を感じられない。
強いかゆみのため慢性的に睡眠不足となり昼夜逆転することもある。
ステロイド剤の内服や入院の適応となる場合もある。

皮膚の健康レベルを決めるもの

ご自身の症状に近いステージは見つかりましたか?
中には「レベルAの要素とBの要素がある」というように、どこかのレベルの間にご症状が該当する方もいらっしゃると思いますが、その場合は低い方のレベルの上の方(上記の例で考えればレベルBの上の方)と考えて下さい。

では、「皮膚の健康レベル」は何で決まるのでしょうか? もちろん遺伝も関係しますが、それ以上に環境的な要素や生活習慣、さまざまなストレスが大きく影響しています。そして、環境的な要素や生活習慣は「体質」によると考えられる症状と大きく関係しています。「皮膚の健康レベル」は、皮膚を治していく治癒力のレベルと考えるとわかりやすいでしょう。

遺伝は先天的なものなので変えることができませんが、「体質」には環境的な要素や生活習慣、ストレスなどの後天的な要因が大きく影響し、辛いアトピーで悩まされる状態は、「アトピー症状が出続ける皮膚の状態」=「体質」になっているということができます。そして、「アトピー症状が出続ける状態」は、「体に本来備わる皮膚を治していく働き(治癒力)が低下している」ことになります。

皮膚を治していく治癒力は、骨格条件(体の骨格の歪みを治す)と栄養条件(必要となる栄養素を十二分に補給する)を改善することにより変えることができます。

体質改善治療で皮膚の健康レベルを高める

「皮膚の健康レベル」を使って、アトピーの状態を「マイナス〜ゼロ〜プラス」で表現すると下記のようになります。

<症状> <皮膚の健康レベル>
アトピー症状が出ている → マイナスの状態
アトピー症状を抑えた状態 → ゼロの状態
アトピー症状が出ない、丈夫な綺麗な皮膚 → プラスの状態

残念ながら、一般的な皮膚科(保険診療) では「症状を抑え緩和させる」ことが主な治療目的とされています。

つまり、症状を抑えた状態である皮膚の健康レベルをゼロまではあげることができますが、それ以上引き上げ、より綺麗な皮膚にしていくことはできません。

ステロイド外用剤で皮膚の炎症がおさまったけれど、「外用を止めると再び湿疹とかゆみがでてきてしまった」、「かゆみは減ったけど湿疹が治りきらない」「色素沈着が消えない」という悩みを抱えている患者様は多いと思いますが、この状態は、薬を使って症状を抑えることができたけれど、皮膚の健康レベルはゼロまでしか上がらなかったことをあらわしています。

「体質だからアトピーは治らない」とあきらめてしまう方もいますが、体質改善治療によって骨格条件と栄養条件を改善し、皮膚の健康レベルを上げることができれば、アトピーによって起きた皮膚炎の症状を改善するだけでなく、症状をぶり返しにくい体となり、綺麗な皮膚を手に入れることも可能です。

このように、アトピー外来では、「症状を治すだけでなく、丈夫で綺麗な皮膚をつくることができる体を手に入れること」を目的としています。皮膚の健康レベルを引き上げること(=治癒力を高め体質を変えていくこと)によって、症状があるマイナスからの回復だけに留まらず、 より健康的な皮膚の状態であるプラス(健康レベルの高い=オプティマルヘルス)への医療を実践していきます。

骨格条件と栄養条件が改善することで、正常な神経系統の機能が取り戻され、そして、細胞が正常に働くために必要な栄養素が満たされると、体の代謝が改善し、細胞に備わる正常に近い働きを取り戻すことができます。そして、肌を治していく治癒力が働くようになりアトピーの調子が良くなっていくのです。

アトピーが治る兆候

アトピーは慢性的に湿疹やかゆみが繰り返されますが、アトピーの調子が上向き治り始めると、はっきりとした兆候が皮膚に見られます。

アトピーの調子が悪い時は、ステロイド外用剤を使っても掻き傷や炎症が治らなかったり、治ったとしてもすぐにかき壊してしまいます。また、分子標的薬まで使いかゆみや炎症を抑えることができても、薬を使うことをやめると症状はぶり返してしまいます。

ところが、アトピーの調子が良くなっていくと、ステロイド外用剤の効果がよく出るようになり、外用するとかゆみや湿疹などの症状が治りやすくなっていきます。掻いてしまっても掻き壊すこともなくなります。また、保湿しても追いつかなかった肌の乾燥が、保湿をすると、しっとりとして保湿剤の使う量も減っていきます。 アトピーは慢性的な皮膚トラブルなので、何かしらのことをきっかけにして、薬が効く状態になることがありますが、多くの方のケースでは、一時的に薬が効くようになっても、また季節の変化や日常生活のストレスをきっかけにして悪化してしまします。

「子供のアトピーは治る」と言われ、成長期の子供であれば、成長のプロセスで急にアトピーが良くなり、水泳や運動をしたらアトピー症状や喘息が良くなった経験がある方もいるでしょう。成長段階で子供のアトピーが治っていたのは、成長に伴い骨格条件が変わり(背が伸びることで骨格は長軸方向に伸びるため、神経の働きがよくなりやすい)、皮膚の健康レベルが高まったと考えることもできます。「何かしらのきっかけ」の一つには「成長」があり、子供の成長は皮膚を治す働きが高まる絶好のチャンスで、また左右対象に動かす運動によっても体のバランスが調整され、皮膚の治癒力が高まります。

「成長」以外にも、骨格条件を変えることができると、皮膚を治していく力=治癒力は高まります。そして、「皮膚の健康レベル」が上がると、使っていたステロイド外用剤の効果が出るようになります。塗ると炎症やかゆみ、掻き傷が治るようになります。薬を塗る頻度を減らし、使う量を少なくしていくこともできます。そして、ステロイドのランクを弱くしても、同じように効果が出るようになるので、だんだんと薬を減らしやめる方向で進めていくことも可能になるのです。

アトピーが治るプロセス、アトピーの治り方

当院では、「皮膚の健康レベル」を上げるために、骨格条件と栄養条件を変える治療、PANセラピー(骨格アライメント治療)と栄養療法を組み合わせて治療を行っています。

その中でも「皮膚の健康レベル」を高め、皮膚を治していく治癒力に繋がる本質的な治療はPANセラピーです。筋・骨格からくる骨格構造由来の問題を解決し神経系統の働きが回復していくことにより、「皮膚の健康レベル」を上げていくことができるようになります。

PANセラピーは根本的な体質改善治療であるため、骨格条件が変わっていくためにはそれ相応の時間が必要で、治療効果が出るまでの時間には個人差も大きく存在します。

その間、相乗効果が期待できるのが、栄養療法を組み合わせることです。細胞に必要な栄養素を十二分に摂取することで、体の代謝に必要となる栄養条件を満たしていきます。そして、皮膚で正常に近い代謝が行われ、丈夫な皮膚を作ることができる体へと体内環境を整えていきます。特に強いかゆみが改善し始めた状態では(皮膚の健康レベルがC以上)、栄養療法の効果が出やすくなり、栄養素の働きで丈夫でしなやかな肌が作られるようになっていきます。

また、「皮膚の健康レベル」の上がり方には特徴があり、段階的です。治療を受けたからといってレベルDの 方が短期間でレベルAとなることはありえません。治療によって起きる体の変化に伴って一歩ずつ解決した部位に関連する症状から変化していき、かゆみや湿疹だけでなく、痛みやこり、便秘などの不快な症状も一つずつ消失していきます。「皮膚の健康レベル」の改善に伴って段階的に症状が治っていくのです。(下図をご参照ください)

治療へのプロセス

皮膚の健康レベルを高め、アトピー症状が治り健康な肌になる

「皮膚の健康レベルは下がることがあるのか?」「下がってしまったらどうするのか?」という質問をいただくことがあります。

「皮膚の健康レベル」は、遺伝だけでなく、環境的な要素や生活習慣、ストレスなどの変化に大きく影響を受けます。そのため、ストレスや悪い生活習慣などによって骨格条件の悪化(姿勢の悪化や歪み)や栄養条件が悪化(不規則でバランスの悪い食生活)し、健康レベルが引き下げられる可能性は否定できません。

しかし、治療により健康レベルを上げていった体であれば、仮に「皮膚の健康レベル」が一時的に下がってしまったとしても、生活習慣を見直すだけでなく、適切な治療を施すことで、悪化する前の健康レベルまで回復するのに多くの時間はかかりません。

一時的にアトピー症状を悪化させる生活習慣やストレス以外の要因としては、急激な気温の変化、花粉等の外的要因からくる環境の変化も考えられます。花粉などの環境による影響が強く出てしまう場合は、まだ「皮膚の健康レベル」が改善の途中であると考えることができます。そして、「皮膚の健康レベル」が上がった方の皮膚は、こういった外的要因にも影響を受けにくくなり、良い皮膚の状態を保つことができます。「去年は花粉で皮膚が赤くなったけど、今年は赤くならない」、「今年は、例年のように鼻水が出ないので花粉が飛んでいるのかな?」のように、健康レベルが高まり、神経の過敏さが取れていくと、例年起きていた辛い症状も起きなくなっていきます。

治療を受けられて1年以上経過した方の感想で多いのが、例えば、「1年前の冬は乾燥がひどくて辛かったけれど、今年はあまりかゆくないし乾燥しない」というように1年前の同じ季節と比べた時に症状が大きく緩和していることが多いのです。

皮膚の炎症を抑えるだけであれば、ステロイド剤を使用すれば可能です。
またステロイド剤を使用しないアプローチには民間療法まで含めて数多くの方法論があります。
しかし、あくまでも炎症を抑える、症状を緩和するということが中心で、治癒力につながる「皮膚の健康レベル」という観点で分析すると、行われている治療はマイナスからゼロまでの治療です。

当院では、「皮膚の健康レベル」を上げ、症状を抑えていくことだけでなく、症状が起きない体を手に入れ、さらに綺麗な皮膚にしていく、「皮膚の健康レベル」をマイナスからプラスへ引き上げていく治療を行います。
またステロイド外用剤による治療では掻き癖が改善しないことが多いですが、「皮膚の健康レベル」が上げることで、猛烈な体の中からの強いかゆみが改善するだけでなく、過敏さがとれていくので、気がつくと掻かなくなり掻き癖も改善していきます。

「皮膚の健康レベル」にそった皮膚の体質改善治療は、症状を抑えるだけでなく、綺麗な皮膚を作る健康な体を手に入れることができる治療なのです。


住所:東京都中央区京橋1-6-11 カンケン京橋ビル2F
FAX:03-3563-0578
MAIL:info@hosono-clinic.com
診療科:皮膚科、内科、整形外科
院長:細野周作
<提携病院>
聖路加国際病院/東京医科歯科大学付属病院/虎ノ門病院/東京都済生会中央病院/井出デンタルクリニック/伊藤メディカルクリニック

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